中国輸入で利益率が変わる「送料」の考え方。

こんにちは。バイヤーアシストです。
中国輸入で利益率を考えるとき、商品単価ばかり見てしまうことがあります。
工場価格が安い。
仕入れ先も見つかった。
見積りを見た感じでは、かなり利益が出そう。
ところが、日本まで運んでみると、思ったより利益が残らない。そんなときに見直したいのが、送料の考え方です。
中国輸入の送料は、単純に「中国から日本まで運ぶ料金」だけではありません。
商品の大きさ、重さ、箱の形、発注数量、輸送方法。
このあたりで、1個あたりの送料はかなり変わります。
同じ商品単価でも、送料の設計が違うだけで、最終的な利益率は変わります。
目次
- 1 商品代が安くても、利益が残らないことがあります
- 2 送料は「重さ」だけで決まるわけではありません
- 3 大きな箱の中に、空気を運んでいませんか?
- 4 発注数量が少ないと、1個あたりの送料が高くなりやすい
- 5 航空便・船便・国際宅配便で、向いている商品は違います
- 6 商品をまとめて送れば、必ず安くなるわけではありません
- 7 送料を下げるために、品質を落としてはいけません
- 8 送料は商品ごとではなく、仕入れ全体で考える
- 9 利益率を上げたいなら、送料が高い商品から確認する
- 10 安い仕入れ先より、送料まで考えてくれる仕入れ先
- 11 バイヤーアシストは、商品代だけでなく最終コストを確認します
- 12 商品URLだけでも、送料を含めた見積りの入口になります
- 13 まとめ:中国輸入の送料は、利益率を左右します
商品代が安くても、利益が残らないことがあります
たとえば、中国側でかなり安い商品が見つかったとします。
現在の仕入れ価格より、1個あたり300円安い。
これだけを見ると、かなり良い見積りに見えます。
でも、商品が大きかったり、箱の中に無駄な空間が多かったりすると、送料が想定以上にかかることがあります。
- 商品単価は300円安くなった
- でも1個あたりの送料が200円増えた
- 検品や再梱包で追加費用がかかった
- 結果として、利益の増加はわずかだった
こういうことは、珍しくありません。
中国輸入では、商品単価だけを見て「安くなった」と判断すると、あとで数字が合わなくなることがあります。
本当に見るべきなのは、商品代ではなく、日本へ届くまでに1個いくらかかるかです。
送料は「重さ」だけで決まるわけではありません
送料と聞くと、商品の重さで決まるイメージがあると思います。
もちろん重さは重要です。
ただ、実際の国際輸送では、商品の大きさも大きく影響します。
軽いけれど、箱が大きい商品。
こういう商品は、実際の重さよりも、荷物が占めるスペースをもとに送料が計算されることがあります。
送料へ影響しやすい主な項目
- 商品の実際の重さ
- 梱包後の縦・横・高さ
- 1箱に入る数量
- 梱包材の量
- 商品を重ねられるか
- 輸送方法
たとえば、クッション、収納用品、帽子、バッグ、ぬいぐるみなど。
それほど重くなくても、体積が大きい商品は送料が高くなりやすいです。
逆に、小さくて重さも軽い電子部品や小物類は、1箱に多く入れやすく、1個あたりの送料を抑えやすい場合があります。
大きな箱の中に、空気を運んでいませんか?
少し変な言い方ですが、中国輸入では、商品ではなく「空気」を運んでいるような梱包になることがあります。
商品に対して箱が大きい。
緩衝材が必要以上に多い。
パッケージの形が悪く、うまく重ならない。
こうなると、箱の中に無駄な空間が増えます。
たとえば、外箱を少し小さくする。
厚すぎる緩衝材を見直す。
商品を折りたためる仕様にする。
個包装の形を変える。
こうした調整で、1箱に入る数量が増えることがあります。
1箱に50個しか入らなかったものが、梱包を見直して70個入るようになれば、同じ輸送費でも1個あたりの送料は下がります。
発注数量が少ないと、1個あたりの送料が高くなりやすい
少量仕入れは、在庫リスクを抑えられるというメリットがあります。
新商品のテスト販売では、とても使いやすい方法です。
ただし、発注数量が少ないと、1個あたりの送料は高くなりやすいです。
理由は単純です。
小さな荷物でも、輸送には一定の基本費用がかかるからです。
| 発注数量 | 送料総額の例 | 1個あたりの送料 |
|---|---|---|
| 50個 | 25,000円 | 500円 |
| 100個 | 35,000円 | 350円 |
| 200個 | 55,000円 | 275円 |
数量を増やせば必ず得、というわけではありません。
売れない在庫を抱えてしまえば、送料が安くなっても資金が止まります。
なので大事なのは、送料を下げるために無理に大量発注することではありません。
販売数と在庫回転に合った数量で、1個あたりの送料を確認することです。
航空便・船便・国際宅配便で、向いている商品は違います
中国から日本へ運ぶ方法はいくつかあります。
早く届く方法。
時間はかかるけれど、まとまった荷物に向いている方法。
小口配送に向いている方法。
それぞれ特徴が違います。
- 国際宅配便:比較的早く、小口の荷物に使いやすい
- 航空便:船便より早く、ある程度まとまった荷物にも対応しやすい
- 船便:時間はかかるが、大きな荷物やまとまった数量で有利になりやすい
急いでいるから、いつも一番早い方法。
送料を下げたいから、何でも船便。
こう決めてしまうと、商品の回転や在庫状況に合わないことがあります。
売れ行きの早い商品を船便だけで回して、在庫切れになる。
逆に、販売数の少ない商品を航空便で大量に入れて、在庫が残る。
どちらも利益を圧迫します。
一番安い輸送方法ではなく、販売速度と在庫量に合う輸送方法を選ぶことが大切です。
商品をまとめて送れば、必ず安くなるわけではありません
複数の商品をまとめて送ると、送料を抑えやすくなることがあります。
ただし、何でも一緒に送ればいいわけではありません。
商品の大きさや重さがバラバラだと、箱の中に無駄な空間ができることもあります。
壊れやすい商品と重い商品を一緒に入れると、梱包を強くする必要もあります。
その結果、箱が大きくなったり、重量が増えたりすることもあります。
まとめ発送で確認したいこと
- 同じ箱へ効率よく入るか
- 商品同士が傷つかないか
- 梱包材が増えすぎないか
- 納期をそろえて問題ないか
- 一部商品の到着を待つことで遅れないか
まとめることで安くなる場合もあれば、逆に非効率になる場合もあります。
このあたりは、商品ごとに見た方がいいです。
送料を下げるために、品質を落としてはいけません
送料を下げたいから、梱包を簡単にする。
これは方法としては間違いではありません。
ただし、やりすぎると破損や汚れが増えます。
特に、Amazonや楽天などで販売している場合、箱つぶれや商品破損は返品や低評価につながります。
送料を100円下げても、返品が1件増えれば、それ以上の損失になることもあります。
梱包は減らせばいいのではなく、必要な強度を残しながら無駄を減らすことが大切です。
たとえば、
- 厚すぎる外箱を見直す
- 必要以上に大きな箱を小さくする
- 緩衝材の種類を変える
- 商品の形に合った内箱へ変更する
- 壊れにくい商品だけ簡易包装にする
こうした調整なら、品質を守りながら送料を改善できる可能性があります。
送料は商品ごとではなく、仕入れ全体で考える
送料を確認するとき、1回の輸送費だけを見てしまうことがあります。
でも、利益率を考えるなら、もう少し広く見た方がいいです。
一緒に確認したい項目
- 中国国内送料
- 倉庫への搬入費
- 検品費用
- 再梱包費用
- 国際送料
- 関税や輸入消費税
- 日本国内の配送費
工場から代行倉庫までの送料。
代行倉庫での検品や梱包。
中国から日本までの国際送料。
日本へ着いてから、Amazon FBA倉庫や自社倉庫まで運ぶ費用。
これらを合わせて、初めて実際の仕入れコストが見えてきます。
利益率を上げたいなら、送料が高い商品から確認する
すべての商品を一気に見直す必要はありません。
まずは、送料の影響が大きそうな商品から確認すれば大丈夫です。
- 大きいけれど軽い商品
- 外箱に無駄な空間が多い商品
- 毎月まとまった数量が売れる商品
- 国際送料の割合が高い商品
- 商品単価は安いのに利益が残らない商品
- 梱包サイズを長く見直していない商品
特に、売れているのに利益率が低い商品。
こういう商品は、送料を少し改善するだけでも効果が大きくなります。
1個あたり50円の改善でも、月500個なら25,000円。
年間なら30万円です。
送料は地味に見えます。
でも、売れるたびに積み重なるので、意外と無視できません。
安い仕入れ先より、送料まで考えてくれる仕入れ先
中国輸入の見積りでは、商品単価が安い会社が魅力的に見えます。
ただ、本当に利益を考えるなら、商品代だけでは判断できません。
たとえば、商品単価は少し高くても、
- 梱包サイズを小さくできる
- 1箱に多くの商品を入れられる
- 不良率が低い
- 輸送方法を商品に合わせて提案できる
- 納期が安定している
こうした仕入れ先の方が、最終的には利益が残ることがあります。
最安値の商品を探すことより、日本へ届くまでの全体を整理すること。
こちらの方が大切です。
バイヤーアシストは、商品代だけでなく最終コストを確認します
バイヤーアシストは、中国輸入、中国OEM、工場直仕入れなどをサポートしています。
ただ、工場価格が安いというだけで、仕入れ先の変更をおすすめすることはありません。
商品単価が安くても、送料や検品費を含めると現在より高くなる場合もあるからです。
そのため、見積りでは次のような部分も確認します。
- 商品単価
- 発注数量
- 商品の重さとサイズ
- 梱包方法
- 検品内容
- 中国国内送料
- 国際送料
- 日本へ届くまでの最終コスト
場合によっては、商品単価を下げるより、梱包方法を変えた方が利益が改善することもあります。
逆に、現在の仕入れ方法がすでに良ければ、無理に変更する必要はありません。
ここは、商品ページだけでは分かりません。
商品のサイズ、重さ、数量、梱包条件を確認して、初めて比較できます。
商品URLだけでも、送料を含めた見積りの入口になります
細かな仕様書がなくても、まずは商品URLや写真から確認できます。
もちろん、正確な送料を出すためには、重量や梱包サイズなどの追加情報が必要になる場合があります。
でも、最初から全部そろっていなくても大丈夫です。
最初は、このくらいで大丈夫です
「この商品、送料を含めると安くなりますか?」
「今の国際送料が高い気がします」
「梱包を小さくできるか見てほしいです」
「工場価格と日本到着までの費用を比べたいです」
商品URL、写真、現在の仕入れ価格、分かれば送料。
まずは、送れる情報だけで大丈夫です。
必要な内容は、こちらから順番に確認します。
まとめ:中国輸入の送料は、利益率を左右します
中国輸入で利益率を上げたいとき、商品単価だけを下げようとする必要はありません。
送料の考え方を見直すことで、最終的な仕入れコストが改善することがあります。
- 商品の重さだけでなく、大きさも確認する
- 1箱に入る数量を確認する
- 梱包の無駄を見直す
- 発注数量に合った輸送方法を選ぶ
- 商品代から日本到着までの費用を合計する
- 品質を落とさず、無駄だけを減らす
送料は、見積書の中では一つの項目に見えます。
でも実際には、商品の設計、梱包、発注数量、輸送方法まで全部つながっています。
だからこそ、送料だけを単独で安くするのではなく、仕入れ全体で考える必要があります。
利益率を変えるのは、商品価格だけではありません。運び方を変えるだけでも、利益が残りやすくなることがあります。
今の送料が高いのか。
梱包を変えれば下がるのか。
別の輸送方法の方が合っているのか。
これは、実際の商品条件を確認しないと分かりません。
今の送料、本当に最適か確認してみませんか?
商品URLや写真だけでも、見積りの入口になります。
商品代だけでなく、日本へ届くまでの費用を含めて確認します。
「この商品、送料を含めても安くなりますか?」
まずは、その一言からお気軽にご相談ください。
※送料は、商品サイズ、重量、発注数量、梱包方法、輸送時期などにより変動します。商品によっては現在の輸送方法が最適な場合もあります。