中国輸入で利益率30%は高い?低い?利益率の考え方

月曜日は、利益改善の話。
「利益率30%あります」
これって、高いのでしょうか?低いのでしょうか?
中国輸入をしていると、利益率20%、30%、40%という数字をよく見ると思います。
ただ、実は利益率だけを見て「儲かっている」と判断するのは少し危険です。
この記事で分かること
- 中国輸入で利益率30%は高いのか低いのか
- 利益率と利益額の違い
- 粗利益率と最終利益を混同すると危険な理由
- 利益率が高くても儲からない商品の例
- 中国輸入で本当に見るべき数字
- 仕入れを見直すと利益率がどう変わるか
目次
- 1 結論から言うと、利益率30%だけでは高いか低いか判断できません
- 2 そもそも「利益率」は何を指しているのか
- 3 利益率30%でも「かなり良い商品」と「少し厳しい商品」があります
- 4 利益率20%の商品が、利益率40%の商品より儲かることもあります
- 5 では、中国輸入で利益率30%なら安心なのか?
- 6 中国輸入で利益率と一緒に見たい6つの数字
- 7 利益率を上げる方法は「値上げ」だけではありません
- 8 利益率が低い原因は、仕入れ先そのものかもしれません
- 9 バイヤーアシストは「利益率を上げるための仕入れ」を考えます
- 10 商品URLだけでも、利益改善の余地を確認できます
- 11 あなたの商品、本当に利益率30%が限界でしょうか?
- 12 まとめ|利益率30%という数字だけでは判断しない
結論から言うと、利益率30%だけでは高いか低いか判断できません
いきなり少し拍子抜けする答えですが、これが一番大事です。
「利益率30%だから優秀」
「20%だから低すぎる」
と、数字だけで決めることはできません。
なぜなら、同じ利益率30%でも、
- 1個あたりいくら利益が残るのか
- 月に何個売れるのか
- 広告費はいくらかかるのか
- 返品や不良品はどれくらい出るのか
- 在庫を何か月抱えるのか
- 仕入れにいくら資金が必要なのか
これらによって、実際の儲かり方はかなり変わるからです。
利益率は大切。
でも、利益率だけでは商売の良し悪しは分かりません。
そもそも「利益率」は何を指しているのか
利益率について話すとき、最初に確認しておきたいことがあります。
それは、
「その利益率、どこまで経費を引いた数字ですか?」
ということです。
例えば、3,000円で販売する商品を1,500円で仕入れたとします。
販売価格:3,000円
仕入れ原価:1,500円
差額:1,500円
これだけを見ると、売価の50%が残っています。
でも実際には、ここから販売手数料、送料、広告費などがかかります。
販売価格:3,000円
着地原価:1,500円
販売手数料:450円
国内送料:400円
広告費:250円
実際に残る利益:400円
この場合、売価に対して実際に残っている利益は約13%です。
最初の「50%」とは、かなり印象が違いますよね。
利益率を比較するときは、何を差し引いたあとの数字なのかを揃えて考えることが大切です。
利益率30%でも「かなり良い商品」と「少し厳しい商品」があります
例えば、利益率30%の商品を2つ比べてみます。
商品A
販売価格:1,000円
利益率:30%
1個の利益:300円
月間販売数:100個
月間利益:3万円
商品B
販売価格:5,000円
利益率:30%
1個の利益:1,500円
月間販売数:100個
月間利益:15万円
利益率はどちらも30%です。
でも、月に残る利益は5倍違います。
だから、利益率を見るときは必ず1個あたりの利益額も一緒に確認したいところです。
利益率20%の商品が、利益率40%の商品より儲かることもあります
ここは少し面白いところです。
利益率だけを見ると、40%の商品を売った方が良さそうに見えます。
でも、販売数まで含めると話が変わります。
商品C
販売価格:2,000円
利益率:40%
利益:800円
月間販売数:50個
月間利益:4万円
商品D
販売価格:2,000円
利益率:20%
利益:400円
月間販売数:500個
月間利益:20万円
利益率だけなら商品Cが圧勝です。
でも実際に残る利益額は、商品Dの方が大きくなります。
高い利益率を作ることが目的ではなく、
最終的に利益を残すことが目的です。
では、中国輸入で利益率30%なら安心なのか?
ここが今回の本題です。
利益率30%という数字そのものだけで安心するのではなく、その30%にどれだけ余裕があるかを見ます。
例えば今は30%残っていても、
- 広告費が上がったら?
- 競合が値下げしたら?
- 国際送料が上がったら?
- 不良率が増えたら?
- クーポンを出したら?
- 販売手数料や保管費が増えたら?
あっという間に20%、15%と下がることがあります。
逆に、利益率が20%でも広告をほとんど使わず、在庫回転が速く、返品も少なく、月間販売数が多いなら十分に利益が残る場合があります。
「何%なら正解?」ではなく、
その利益率で事業が安定して回るかを見る方が実践的です。
中国輸入で利益率と一緒に見たい6つの数字
個人的には、利益率だけを単独で見るより、次の数字を一緒に並べた方がかなり分かりやすいと思います。
① 1個あたり利益
利益率が同じでも、利益額は商品価格によって大きく変わります。
② 月間販売数
利益率が低くても、販売数が多ければ利益額は大きくなります。
③ 着地原価
商品代だけでなく、送料・検品・関税・手数料まで含めて確認します。
④ 広告費
広告依存が高い商品ほど、広告単価の変化で利益率も動きます。
⑤ 不良・返品率
売れない商品が増えれば、実際の原価も上がります。
⑥ 在庫回転
利益率が高くても、1年間売れない在庫なら資金効率は良くありません。
利益率を上げる方法は「値上げ」だけではありません
利益率を上げようとすると、販売価格を上げる方法が最初に浮かびます。
もちろん、それで売れ方が変わらないなら有効です。
ただ、値上げには少し怖いところもあります。
販売数が落ちる可能性があるからです。
一方で、販売価格を変えずに仕入れ原価を下げることができれば、売れ方を変えずに利益率を改善できる可能性があります。
例えば販売価格3,000円の商品
改善前
販売価格:3,000円
最終コスト:2,100円
利益:900円
利益率:30%
仕入れを200円改善
販売価格:3,000円
最終コスト:1,900円
利益:1,100円
利益率:約37%
販売価格は同じです。
それでも、仕入れコストを200円改善すると、1個あたりの利益は200円増えます。
月1,000個売れる商品なら、月20万円。
1年間なら240万円です。
売れている商品ほど、
小さな原価改善の効果は大きくなります。
利益率が低い原因は、仕入れ先そのものかもしれません
利益率を計算して「ちょっと低いな」と感じたとき、広告や販売価格を触る前に一度見てほしいのが仕入れです。
特に、
- 何年も同じ仕入れ先を使っている
- 他の工場から見積もりを取っていない
- アリエクや1688の価格をそのまま基準にしている
- 商社や問屋からしか見積もりを取っていない
- 着地原価をきちんと比較していない
- 売れているのに利益率がなかなか上がらない
このあたりに当てはまる場合は、まだ改善余地が残っている可能性があります。
もちろん、今の仕入れ先が一番良いこともあります。
比較した結果「今のところが優秀だった」というのも、ちゃんとした答えです。
大事なのは、今の価格しか知らない状態で「これが限界」と決めないことです。
バイヤーアシストは「利益率を上げるための仕入れ」を考えます
バイヤーアシストでは、中国輸入・中国OEM・工場直仕入れのサポートをしています。
ただ、単純に「中国から安く買う」ことだけを目的にはしていません。
見ているのは仕入れ価格ではなく、
最終的にどれだけ利益が残るかです。
現在販売している商品を見ながら、
- 今の仕入れ価格に改善余地があるか
- 中国工場から直接仕入れられるか
- 着地原価を下げられる部分があるか
- MOQや発注数量を見直せるか
- OEMで価格競争から離れられるか
- 利益率だけでなく利益額まで改善できるか
このあたりをまとめて確認します。
「利益率が低いから、とにかく安い工場へ変えましょう」という話ではありません。
品質や納期まで悪くなれば意味がないからです。
最終的に利益が残るかどうか。
そこを基準に考えます。
商品URLだけでも、利益改善の余地を確認できます
「自分の商品は利益率30%だけど、これでいいのかな?」
そう思ったら、最初から細かい資料を用意する必要はありません。
最初は、このあたりだけでも大丈夫です
- 現在販売している商品URL
- 商品の写真
- 現在の仕入れ価格
- 販売価格
- おおよその発注数量
分かる範囲だけで構いません。
「この商品、もっと利益率を上げられますか?」
そのくらいの相談からでも大丈夫です。
あなたの商品、本当に利益率30%が限界でしょうか?
利益率30%が高いのか低いのか。
この記事だけで、一律に答えることはできません。
商品価格、販売数、広告費、送料、在庫回転、不良率によって答えが違うからです。
そして、もうひとつ。
今30%だからといって、
そこが本当の限界とは限りません。
仕入れ先、工場、数量、物流、検品、仕様。
どこかひとつ変わるだけで、利益率が変わる商品もあります。
大切なのは「30%あるから大丈夫」と思うことではなく、
今の商品に、まだ改善余地がないか確認することです。
まとめ|利益率30%という数字だけでは判断しない
中国輸入で利益率30%と聞くと、なんとなく「悪くなさそう」に見えます。
でも、本当に大切なのはその数字の中身です。
今回のポイント
- 利益率30%だけでは高いか低いか判断できない
- 何を差し引いた利益率なのか確認する
- 利益率と1個あたり利益を一緒に見る
- 販売数を含めると低い利益率の商品が儲かる場合もある
- 着地原価・広告費・不良率・在庫回転も確認する
- 利益率改善は値上げだけでなく仕入れからもできる
- 売れている商品ほど原価改善の効果が大きい
利益率は、商売を見るうえでとても便利な数字です。
ただ、その数字だけを目標にすると少しズレることがあります。
本当に欲しいのは高い利益率ではなく、しっかり残る利益です。
もし「売れているのに、もう少し利益が欲しい」と感じているなら、販売価格を触る前に、一度仕入れの数字を見直してみてください。
商品URL・写真・仕入れ価格だけでも大丈夫です
その利益率、本当に今が限界ですか?
バイヤーアシストでは、現在販売している商品をもとに、
中国工場・中国OEM・工場直仕入れ・仕入れコスト改善の可能性を確認します。
単純に一番安い工場を探すのではなく、品質・数量・物流まで含めて、
最終的に利益が残る仕入れ方を考えます。