中国輸入の見積書、「商品単価」以外に見るべきところ。

こんにちは。バイヤーアシストです。

中国輸入の見積書を見るとき、まず目が行くのはやっぱり「商品単価」だと思います。

1個500円。

別の会社は1個430円。

こう並んでいたら、430円の方が安く見えます。

ただ、中国輸入では商品単価が安い=最終的に安いとは限りません。むしろ、商品単価以外の部分で差が出ることもかなりあります。

送料、検品、梱包、中国国内送料、ロット、為替、手数料。

ちょっと地味なんですが、このあたりを見ないまま判断すると、

「商品は安かったのに、最終的には思ったほど安くなかった」

ということが普通に起こります。

今回は、中国輸入や中国OEMの見積書を見るときに、商品単価以外で確認しておきたいポイントをまとめてみます。

まず見るべきなのは「商品単価」だけではありません

もちろん、商品単価は大事です。

むしろ、一番分かりやすい数字なので、最初に見るのは間違っていません。

ただし、その数字だけで仕入れ先を決めるのは少し危険です。

中国から商品を仕入れて、日本で販売できる状態になるまでには、商品代以外にもいろいろな費用が発生します。

中国輸入で発生しやすい主なコスト

  • 商品代
  • 中国国内送料
  • 検品費
  • 梱包・再梱包費
  • 国際送料
  • 関税
  • 輸入消費税
  • 送金・決済手数料
  • 代行手数料
  • 日本国内の配送費

この全部を足したところで、やっと「実際の仕入れコスト」に近づきます。

見るべきなのは「工場からいくらで買えるか」より、「日本で販売できる状態まで1個いくらかかるか」です。

① 中国国内送料は意外と忘れやすいです

中国工場から仕入れる場合、商品がいきなり日本へ発送されるとは限りません。

工場から中国国内の倉庫や検品場所へ送ることがあります。

このときに発生するのが、中国国内送料です。

1回の金額だけを見ると、それほど大きくないこともあります。

ただ、商品が重かったり、工場から倉庫まで距離があったり、複数工場から商品を集めたりすると、意外と積み重なります。

「工場価格500円」と「日本まで500円で届く」は、まったく別の話です。

1688やAlibabaなどで商品価格を見るときも、表示価格だけで判断せず、その後の物流費まで考える必要があります。

② 検品費は「安ければいい」ではありません

次に確認したいのが検品です。

中国輸入では、検品をどこまで行うかによって費用が変わります。

たとえば、

  • 数量だけ確認する
  • 外観を確認する
  • 傷や汚れを確認する
  • サイズを確認する
  • 動作確認をする
  • 付属品を確認する
  • 全数検品する
  • 抜き取り検品にする

当然、検品内容が増えれば費用も上がります。

だからといって、検品費が安い会社が必ず良いわけではありません。

検品費を削って不良品が増えれば、Amazonや楽天で返品が増えたり、レビューが悪くなったりします。

そうなると、検品費を節約した金額より大きな損失になることもあります。

検品費は「高い・安い」だけではなく、「何をどこまで確認してくれる料金なのか」を見るのが大切です。

③ 梱包費は送料にも影響します

梱包費も、見積書の中では小さな項目に見えがちです。

でも、実は送料とかなり関係があります。

たとえば、必要以上に大きな箱を使っている商品。

梱包材が多すぎる商品。

商品を重ねにくいパッケージ。

こういう商品は、同じ100個を輸送する場合でも荷物全体が大きくなります。

すると国際送料まで高くなる可能性があります。

梱包を見るときのポイント

  • 外箱が必要以上に大きくないか
  • 緩衝材が過剰ではないか
  • 1箱に何個入るか
  • 商品を重ねられるか
  • 簡易包装へ変更できるか
  • 破損防止に必要な強度は残っているか

単純に梱包を削ればいい、という話ではありません。

商品を守るために必要な梱包は当然必要です。

ただ、必要なものと、なんとなく今まで続けているものは分けて考えた方がいいです。

④ 国際送料は「総額」ではなく1個あたりで見る

見積書に国際送料が50,000円と書いてあったとします。

50,000円だけを見ると、高いのか安いのか分かりません。

大事なのは、何個運ぶための50,000円なのかです。

送料 数量 1個あたり
50,000円 100個 500円
50,000円 250個 200円

送料総額は同じでも、1個あたりではかなり違います。

仕入れ判断をするときは、

商品代+送料+その他費用を、最終的に1個あたりへ戻して考える。

これがかなり重要です。

⑤ 最低ロットは「単価」以上に重要なことがあります

工場見積りでよく見るのが、MOQ、いわゆる最低発注数量です。

たとえば、

A工場
1個400円 / MOQ 1,000個

B工場
1個470円 / MOQ 100個

単価だけならA工場が安いです。

でも、毎月50個しか売れない商品ならどうでしょう。

1,000個発注すると、20か月分の在庫になります。

その間に商品が売れなくなるかもしれません。

仕様変更が必要になるかもしれません。

保管費もかかります。

資金も在庫に固定されます。

一番安い単価より、「自分の販売量に合う条件」の方が利益が残ることがあります。

⑥ 数量による単価の変化も確認する

中国工場の見積りでは、数量によって単価が変わることがあります。

100個なら500円。

300個なら450円。

1,000個なら390円。

こういう形です。

ここで「1,000個なら390円だから、1,000個買った方がお得」と考えたくなるんですが、そこは少し慎重に。

安く買うために在庫を増やしすぎると、キャッシュが止まります。

単価を下げるための数量ではなく、「無理なく売り切れる数量」で見積りを比べる方が安全です。

⑦ 為替レートはどう計算されているか

ここも地味ですが、確認しておきたいところです。

中国元で工場価格が出ていて、日本円で支払う場合、どこかで為替換算が入ります。

そのとき、単純な市場レートだけではなく、為替手数料や決済手数料が含まれる場合があります。

たとえば工場価格が同じでも、換算条件によって最終的な日本円の支払額が少し変わります。

1回の差は小さくても、仕入れ額が大きくなれば無視できません。

確認しておきたいこと

  • 何の為替レートを使っているか
  • 為替手数料が含まれているか
  • 決済手数料が別途必要か
  • 見積り時と支払い時で価格が変わる可能性があるか

⑧ 関税・輸入消費税まで考えているか

中国から日本へ輸入すると、商品によって関税がかかる場合があります。

さらに輸入消費税もあります。

商品によって税率や扱いが違うので、すべてを一律で計算することはできません。

ただ、利益計算では無視できない項目です。

「中国側の見積り金額=日本で販売するための原価」ではありません。

ここまで含めて、最終的な着地原価を考える必要があります。

⑨ 商品仕様は本当に同じか

これはかなり大事です。

A社は500円。

B社は400円。

だからB社の方が100円安い。

……とは限りません。

そもそも、仕様が違う可能性があります。

  • 素材が違う
  • 厚みが違う
  • サイズが違う
  • 部品の品質が違う
  • 付属品が違う
  • 印刷方法が違う
  • パッケージが違う

特にOEMやノーブランド商品の仕入れでは、見た目がほぼ同じ商品がたくさんあります。

でも細かく確認すると、品質が全然違うことがあります。

だから、見積りを比較するときは条件をそろえて比較する必要があります。

⑩ 納期も、実はコストです

納期は見積りとは別の話に見えるかもしれません。

でも、利益を考えるとかなり重要です。

たとえば、価格は安いけれど納期が毎回不安定な工場。

販売が伸びているのに商品が届かず、Amazonで在庫切れ。

広告も止まる。

ランキングも落ちる。

販売機会を失う。

こうなると、商品単価を数十円安くした意味がなくなることもあります。

安定して仕入れられることも、仕入れ価格の一部だと考えた方が分かりやすいです。

見積書を比較するときは「同じ条件」にそろえる

ここまで色々書きましたが、一番大事なのはこれかもしれません。

複数社の見積りを比較するときは、条件をそろえる。

たとえば、

  • 同じ数量
  • 同じ素材
  • 同じサイズ
  • 同じ梱包
  • 同じ検品内容
  • 同じ付属品
  • 同じ輸送条件

ここがバラバラなのに商品単価だけ比べると、正しい比較になりません。

安く見える見積りの中に、必要な作業が入っていないだけかもしれません。

逆に、高く見える見積りには、検品や梱包まで全部含まれている可能性もあります。

「安い見積り」より「分かる見積り」の方が安心です

個人的には、見積書を見たときに価格だけではなく、

「この金額は何の費用なのか」

が分かる方がいいと思っています。

商品代○○円。

検品○○円。

国際送料○○円。

こう分かれていれば、改善できる場所も見えてきます。

たとえば、

  • 商品代はすでにかなり安い
  • 送料が高い
  • 梱包が大きすぎる
  • 発注ロットが合っていない
  • 検品内容を整理できそう

ということが分かります。

見積書は「最安値を探す紙」ではなく、「どこにコストがかかっているかを見る資料」です。

一番安い工場が、一番利益が残るとは限りません

ここまで見ると、なんとなく分かってくると思います。

工場価格が一番安い。

それだけで仕入れ先を決めるのは少し危険です。

少し単価が高くても、

  • 不良率が低い
  • 納期が安定している
  • 小ロットに対応している
  • 梱包サイズを調整してくれる
  • 仕様変更へ柔軟に対応できる
  • 継続して同じ品質を出せる

こういう工場の方が、最終的には利益が残ることがあります。

中国輸入は「一番安いところから買うゲーム」に見えやすいですが、実際はもう少し複雑です。

大事なのは、安く買うことではなく、販売後まで含めて利益が残る仕入れを作ることです。

バイヤーアシストでは、商品単価以外も含めて確認します

バイヤーアシストでは、中国輸入、中国OEM、工場直仕入れなどの見積りを行っています。

ただ、単純に一番安い工場を探すことだけを目的にはしていません。

商品単価が下がっても、送料や不良率が上がれば意味がないからです。

そのため、見積りではできるだけ、

  • 商品単価
  • 発注数量
  • 中国国内送料
  • 検品条件
  • 梱包条件
  • 国際送料
  • 商品仕様
  • 納期
  • 継続性

このあたりまで見ながら、仕入れ全体を考えます。

見積りした結果、現在の仕入れ先の方が良いこともあります。

その場合は、無理に変更する必要はありません。

そこは普通に「今の仕入れ先、かなり良いと思います」とお伝えします。

商品URLだけでも、見積りの入口になります

「見積りを比較したいけど、何を送ればいいのか分からない」

という方も多いです。

最初は、全部そろっていなくても大丈夫です。

たとえば、こんな感じで大丈夫です

「この商品の見積りをお願いします」

「今の仕入れ価格が高いのか知りたいです」

「1688で見つけた商品ですが、最終的にいくらになりますか?」

「工場から直接仕入れると安くなるか確認したいです」

商品URL、商品画像、商品名。

分かれば現在の仕入れ価格や数量。

まずはこのくらいでも確認できます。

細かな仕様が必要になれば、こちらから順番にお聞きします。

まとめ:中国輸入の見積書は「最終コスト」で見る

中国輸入の見積書を見るとき、商品単価はもちろん大切です。

でも、それだけでは本当の仕入れコストは分かりません。

  • 中国国内送料
  • 検品費
  • 梱包費
  • 国際送料
  • 発注ロット
  • 為替や決済条件
  • 関税や輸入消費税
  • 商品仕様
  • 納期と安定性

こうした条件までそろえて、初めて正しく比較できます。

見積りAが安いのか。

見積りBが高いのか。

そもそも今の仕入れ価格がすでにかなり良いのか。

商品単価だけでは、なかなか分かりません。

見積書は、値段を見るだけではなく「どこに利益改善の余地があるか」を探すために使うと、かなり見え方が変わります。

そして最後に一つ。

あなたが今使っている見積書。

商品単価以外まで含めると、本当に一番安いでしょうか?

ここは、一度条件をそろえて比較してみないと分かりません。

今の見積り、本当に適正か確認してみませんか?

商品URL、写真、商品名だけでも見積りの入口になります。

現在の仕入れ価格が分かれば、比較もしやすくなります。

「これ、もう少し安くなりますか?」

まずは、その一言からお気軽にご相談ください。

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※商品内容、仕様、発注数量、為替、輸送条件などにより、現在の仕入れ先より安くならない場合もあります。その場合も理由を含めて正直にお伝えします。

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