利益率が低い人ほど知らない「仕入れ」の話

月曜日は、利益改善の話。

利益率が低い人ほど知らない「仕入れ」の話

売上はある。商品も動いている。
なのに、なぜか思ったほど利益が残らない。

そんなとき、広告費や販売価格ばかり見直してしまいがちですが、
もしかすると本当に見るべき場所は、もっと手前にあるかもしれません。

利益率が低いと、つい「売り方」が悪いと思ってしまう

利益が思ったほど残らないとき、多くの方が最初に見直すのは販売側です。

  • 販売価格が安すぎるのではないか
  • 広告費を使いすぎているのではないか
  • 送料や販売手数料が高いのではないか
  • もっと商品ページを改善した方がいいのではないか
  • 値下げしないと売れないのが問題ではないか

もちろん、全部大事です。

広告費も、送料も、販売手数料も、積み重なるとかなり大きいです。
ここは適当に見ていい部分ではありません。

ただ、少しだけ気になることがあります。

そもそも、その商品の仕入れ価格は適正ですか?

販売価格を10円上げる方法は一生懸命考えているのに、
仕入れ価格が100円高いことには気づいていない。

これ、意外とあります。

売り方を改善する前に、仕入れの構造を見直した方が早いケースもあるんです。

利益は「売上」ではなく、最後に残った金額です

当たり前の話ですが、売上と利益は別物です。

売上 仕入れ原価 販売経費 利益

たくさん売れていても、仕入れ原価が高ければ利益率は上がりません。

むしろ、売れれば売れるほど忙しいのに、手元にはあまり残らない。
そんな少し悲しい状態になることもあります。

例えば、販売価格が3,000円の商品

仕入れ原価 1,500円

粗利益:1,500円

仕入れ原価 1,100円

粗利益:1,900円

※実際には送料・販売手数料・広告費・検品費なども差し引かれます。

仕入れ価格が400円違うだけで、1個あたりの利益も400円変わります。

100個売れば4万円。
1,000個売れば40万円です。

こうやって数字で見ると、仕入れ価格の差は小さくありません。

同じような商品でも、仕入れ価格は同じではありません

「同じ商品なら、どこから仕入れても大体同じでしょ」

そう思われることもありますが、実際は仕入れルートによって価格が変わります。

工場
商社
問屋
小売
販売者

商品が流通する途中には、それぞれの会社の利益や手数料が入ります。

これは悪いことではありません。

商社や問屋を通すことで、

  • 少量から買いやすい
  • 品質を確認してもらえる
  • 面倒な交渉を任せられる
  • トラブル時に対応してもらえる
  • 日本語でやり取りできる

こうしたメリットがあります。

ただし、その便利さの分だけ価格が上がることもあります。

大事なのは、中間業者がいることではありません。
そのコストに見合う価値があるかどうかです。

何年も同じ仕入れ先を使っていると、今の価格が普通に見えてきます。

でも、別の工場や別の仕入れルートで見積もりを取ると、
初めて「あれ、結構違うな」と気づくことがあります。

利益率が低い人ほど、今の仕入れ価格を基準にしてしまう

今の仕入れ価格が1,000円なら、1,000円を前提に利益計算をします。

そこから、

  • 販売価格をいくらにするか
  • 広告費をいくらまで使えるか
  • どこまで値下げできるか
  • 送料無料にできるか

こうしたことを考えます。

でも、もしその1,000円が本当は800円まで下げられるとしたら、
利益計算そのものが変わります。

広告費を削らなくてもいいかもしれません。
無理な値上げをしなくてもいいかもしれません。
少し余裕を持って販売できるかもしれません。

利益率が低いときほど、
今の価格を前提に考えない方がいい。

一度、その前提自体を疑ってみる価値があります。

ただし、「一番安い工場」を探せばいいわけではありません

ここは少し大事なので、きちんと書いておきます。

仕入れ価格は安い方がいいです。

でも、安ければ何でもいいわけではありません。

安さだけで決めると起きやすいこと

  • 品質が安定しない
  • 納期が守られない
  • 仕様が勝手に変わる
  • 不良品が増える
  • 連絡が取れなくなる
  • 検品や修正で余計に費用がかかる

仕入れ価格が100円安くなっても、不良品が増えて返品対応が増えたら、
結局は高くつきます。

なので見るべきなのは、単純な商品単価だけではありません。

01

商品単価

02

品質

03

納期

04

検品条件

05

物流費

06

対応力

このあたりを全部含めて、最終的に利益が残るかどうかを見る必要があります。

少し面倒ですよね。
でも、ここを雑にすると後からもっと面倒になります。

仕入れ価格を下げる方法は、値切ることだけではありません

仕入れ価格を下げると聞くと、

工場に値下げ交渉をすること?

と思われるかもしれません。

もちろん交渉も方法のひとつです。
ただ、それだけではありません。

仕入れルートを変える

小売サイトや問屋経由から、工場直仕入れへ変更できる場合があります。

数量を見直す

発注数をまとめることで、単価が下がるケースがあります。

仕様を整理する

不要な加工や過剰な梱包を減らすだけで、原価が下がることがあります。

工場を変える

商品に合っていない工場へ依頼していると、割高になることがあります。

OEM化する

既製品を買い続けるより、条件によってはオリジナル生産の方が有利になることがあります。

物流まで見直す

商品単価は安くても、送料や梱包費が高いケースもあります。

利益改善というと、つい単価だけを見てしまいます。

でも本当は、仕入れ全体の組み方を見直す話なんです。

こんな状態なら、一度仕入れを見直す価値があります

ひとつでも当てはまるなら、すぐに仕入れ先を変更する必要はありません。

まずは、今の価格が適正なのか確認するだけでもいいと思います。

比較した結果、今の仕入れ先が一番良ければ、それはそれで安心できます。

比べずに続けるのと、比べたうえで選ぶのは、同じ仕入れ先でも意味が違います。

バイヤーアシストは「安い商品を探す会社」ではありません

バイヤーアシストでは、中国輸入・中国OEM・工場直仕入れのサポートをしています。

ただ、単純に中国から安く買うことだけを目的にはしていません。

見ているのは、仕入れ価格ではなく「最終的に残る利益」です。

商品単価だけ安くても、品質が悪かったり、物流費が高かったり、
最低発注数が多すぎたりすれば、事業としては使いにくいです。

だから、今販売している商品を見ながら、

  • 工場直仕入れに変更できるか
  • OEMで差別化できるか
  • 今の仕入れ価格に改善余地があるか
  • 数量や仕様を変えた方がいいか
  • 物流や梱包まで含めて利益が残るか

こうした部分を確認します。

もちろん、商品によっては今の仕入れ先の方が良いこともあります。

その場合は、無理に変更をおすすめしません。

何でも「中国工場なら安くなります」と言えるほど、仕入れは単純ではないからです。

商品URLだけでも、見えてくることがあります

「仕入れを見直したいけど、何を伝えればいいか分からない」

そんな方も多いと思います。

最初から細かい仕様書や資料を用意しなくても大丈夫です。

最初は、これだけでも確認できます

  • 現在販売している商品URL
  • 商品の写真
  • 商品名
  • 現在の仕入れ価格
  • 希望している数量

分かる範囲だけで大丈夫です。

「この商品、もっと利益が残る仕入れ方はありますか?」

そのくらいの相談から始められます。

では、あなたの商品はいくらまで下がるのでしょうか

ここまで読んでいただくと、

自分の商品は、実際どれくらい安くなるんだろう?

ここが一番気になると思います。

ただ、正直に言うと、商品を見ないまま答えることはできません。

同じように見える商品でも、

  • 素材
  • サイズ
  • 色数
  • 加工方法
  • 数量
  • 梱包
  • 検品基準
  • 工場の得意分野

これらの条件で価格は変わります。

記事で分かるのは、仕入れに改善余地があるかもしれないということ。
実際の答えは、あなたの商品を見たときに初めて出ます。

まとめ|利益率が低いなら、売り方の前に仕入れを見てみる

利益率が低いと、販売価格や広告費ばかり見直してしまいがちです。

でも、仕入れ価格が高いままでは、販売側だけを頑張っても限界があります。

今回のポイント

  • 売上があっても、仕入れ原価が高ければ利益は残らない
  • 同じような商品でも、仕入れルートによって価格は変わる
  • 中間コストには、必要なものと見直せるものがある
  • 最安値だけでなく、品質・納期・物流まで見る必要がある
  • 利益改善は、仕入れ全体を組み直すことから始まる

今の仕入れ先が悪いとは限りません。

ただ、他の選択肢を知らないまま、今の価格を限界だと思ってしまうのは少しもったいないです。

売れているのに利益が残らないなら、
一度だけでも仕入れの前提を見直してみてください。

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