この商品、見積りしたらここまで変わりました。

こんにちは。バイヤーアシストです。
今回は、実際の見積り現場でよくあるケースをご紹介します。
ご相談いただいたのは、すでに販売している商品の仕入れ価格を見直したいというもの。
商品は売れている。レビューも悪くない。
ただ、広告費や販売手数料を引くと、思ったより利益が残らない。そこで、現在の仕入れ価格が本当に適正なのか、あらためて見積りを取ってみることになりました。
目次
相談は、販売ページのURLから始まりました
最初に届いたのは、販売中の商品ページのURLと、短いメッセージでした。
実際によくあるご相談
「現在この商品を仕入れて販売しています。もう少し仕入れ価格を下げることはできますか?」
かなりシンプルです。
でも、最初はこれくらいで大丈夫です。
商品ページのURLがあれば、商品の形状や素材、販売価格、レビュー、類似商品などを確認できます。
そのうえで、見積りに必要な情報をこちらから少しずつ確認していきます。
今回確認した主な条件
- 現在の仕入れ価格
- 1回あたりの発注数量
- 商品のサイズと素材
- 個包装の有無
- 検品内容
- 中国国内送料
- 日本までの国際送料
単価だけなら簡単そうですが、実際の見積りはもう少し複雑です。
商品代が安くても、送料や検品費が高ければ、最終的な仕入れコストは思ったほど下がりません。
逆に、商品単価の差が小さくても、梱包方法や輸送効率を見直すことで、全体では差が出ることもあります。
現在の仕入れ条件を整理しました
今回の商品は、中国の商品を扱う海外ECサイトから仕入れていました。
少量から買えて、手続きも簡単。
販売を始める段階では、とても使いやすい仕入れ方法です。
ただ、販売数が増えたあとも同じ仕入れルートを使い続けると、少しずつ合わなくなることがあります。
- 商品単価に中間コストが含まれている
- 数量を増やしても価格があまり下がらない
- 細かな仕様変更ができない
- 販売者と製造工場が別の場合がある
- 梱包や検品方法を指定しにくい
今回も、販売開始時には便利だった仕入れ先が、販売数の増加によって少し合わなくなっている状態でした。
仕入れ先が悪いわけではありません。
販売段階が変われば、最適な仕入れルートも変わるということです。
似た商品を見つけても、そのまま比べません
ここから、中国側の商品や工場を探して見積りを取っていきます。
ただし、見た目が似ている商品を見つけて、その価格だけを比べるわけではありません。
ここ、かなり大事です。
中国の商品ページを探すと、似た商品が驚くほど安く出てくることがあります。
でも詳しく確認すると、
- 素材が薄い
- サイズが微妙に小さい
- 縫製方法が違う
- 付属品が含まれていない
- 梱包が簡易すぎる
- 写真と実物の品質が違う
ということも普通にあります。
数字だけなら安い。でも、同じ商品ではない。
これでは正しい比較になりません。
安い商品を見つけることと、同じ品質の商品を安く仕入れることは別です。
工場候補を比較した結果
今回は複数の仕入れ先と工場候補を確認しました。
最初に見つかった一番安い候補は、単価だけなら確かに魅力的でした。
ただし、素材や縫製条件が違い、そのまま採用するのは難しいと判断。
そこで、現在販売している商品に近い仕様で製造できる工場に条件をそろえ、再度見積りを取りました。
| 比較項目 | 現在の仕入れ | 見積り後 |
|---|---|---|
| 商品単価 | 約1,280円 | 約910円 |
| 発注数量 | 100個 | 100個 |
| 商品仕様 | 既製品 | ほぼ同等仕様 |
| 個包装 | あり | あり |
| 簡易検品 | 不明確 | 条件指定あり |
| 1個あたりの差額 | ― | 約370円削減 |
1個あたり370円。
数字だけ見ると、それほど大きく感じないかもしれません。
でも、これが毎月100個なら、年間で約44万円。
月に300個販売している商品なら、単純計算では年間100万円を超える差になる可能性があります。
もちろん、実際には為替、国際送料、関税、検品費などが変動します。
それでも、同じ商品を同じように販売していても、仕入れルートによってこれだけ差が生まれることがあります。
安くなった理由は、値下げ交渉だけではありません
今回の価格が変わった理由は、工場へ無理な値下げを迫ったからではありません。
要するに、無理やり安くしたのではなく、仕入れ方を整理した結果です。
ここを間違えると、価格は下がっても品質まで下がります。
バイヤーアシストが目指しているのは、とにかく最安値の商品を探すことではありません。
販売を続けられる品質を保ちながら、利益が残る仕入れ方法を作ること。
送料まで含めると、結果は少し変わります
ここまで読むと、
「1個あたり370円安くなったなら、そのまま370円利益が増えるのでは?」
と思うかもしれません。
実際には、商品代以外にも費用がかかります。
- 中国国内送料
- 検品費用
- 国際送料
- 関税や輸入消費税
- 振込や決済にかかる費用
これらを含めると、最終的な削減額は商品単価の差より小さくなる場合があります。
今回も、すべての費用を含めると、実質的な削減幅は1個あたり約250円前後になる想定でした。
だから、バイヤーアシストでは商品単価だけを見せて「こんなに安いです」とは言いません。
大事なのは、商品が日本へ届くまでに最終的にいくらかかるのか。
そこまで見ないと、本当に安くなったのかは分かりません。
今回は、すぐに発注しませんでした
価格が下がる見積りが出た。
では、すぐに発注したのかというと、今回はそうではありません。
まずはサンプルを取り寄せ、現在販売している商品との差を確認することになりました。
これは遠回りに見えるかもしれません。
でも、販売中の商品を仕入れ変更する場合には、とても大切です。
- 質感が変わっていないか
- サイズに違いがないか
- 色味が写真と合っているか
- 臭いや汚れがないか
- 梱包状態に問題がないか
- 購入者が違和感を持たないか
安く仕入れられても、レビューが悪化したら意味がありません。
むしろ、これまで積み上げた販売実績を壊してしまいます。
仕入れ変更は価格だけで決めず、品質・物流・継続性まで確認してから判断します。
すべての商品が安くなるわけではありません
実例記事なので、ここも正直に書いておきます。
見積りを取れば、必ず仕入れ価格が下がるわけではありません。
すでに工場に近い価格で仕入れている場合や、発注数量が少ない場合は、ほとんど差が出ないこともあります。
商品単価は下がっても、国際送料を含めると現在の仕入れ先の方が安いケースもあります。
そういう場合は、無理に仕入れ先の変更をおすすめしません。
安くならないときは、安くならないとお伝えします。
仕入れ先を変えることではなく、利益を改善できるか確認することが目的だからです。
売れている商品ほど、小さな差が大きくなります
販売数が少ないうちは、1個あたり100円や200円の差を小さく感じるかもしれません。
でも、売れている商品ほど、その差が積み重なります。
| 月間販売数 | 1個250円削減 | 年間の差額 |
|---|---|---|
| 月50個 | 月12,500円 | 約150,000円 |
| 月100個 | 月25,000円 | 約300,000円 |
| 月300個 | 月75,000円 | 約900,000円 |
| 月500個 | 月125,000円 | 約1,500,000円 |
販売価格を上げなくても、仕入れ価格が下がれば利益は残りやすくなります。
広告費にも回せます。
価格競争にも少し耐えやすくなります。
新商品の開発費にも使えます。
仕入れ改善は、単なる節約ではありません。
次の一手を打つための余白を作ることでもあります。
バイヤーアシストが見ているのは「最安値」ではなく「利益」です
バイヤーアシストは、中国輸入、OEM、中国工場との直接取引などをサポートしています。
ただ、中国から仕入れること自体が目的ではありません。
大事なのは、販売後に利益が残ることです。
そのため、商品単価だけではなく、発注ロット、品質、検品、梱包、国際送料、継続性まで確認します。
最安値の工場が、最適な工場とは限りません。
少し高くても、不良率が低く、納期が安定している工場の方が、最終的には利益が残る場合もあります。
これは、商品ページを眺めているだけでは分かりません。
実際の仕様、数量、現在の仕入れ価格をもとに見積りを取り、初めて比較できます。
商品URLだけでも、見積りの入口になります
見積り相談というと、少し身構える方もいると思います。
仕様書を用意して、数量を決めて、長い問い合わせ文を書かないといけない。
そんなイメージがあるかもしれません。
でも、最初はそこまで必要ありません。
このくらいで大丈夫です
「この商品、今より安くなりますか?」
「この販売ページの商品を見積りできますか?」
「今の仕入れ価格が高いのか知りたいです」
「工場から直接仕入れられるか見てほしいです」
商品URL、写真、商品名。
どれか一つからでも確認できます。
詳細が必要な場合は、こちらから順番にお聞きします。
まとめ:見積りしたからこそ、今の価格が見えてきました
今回のケースでは、仕入れルートと条件を見直すことで、商品単価に差が出ました。
ただし、本当に大切なのは単価だけではありません。
- 品質を落とさないこと
- 物流費まで含めて比較すること
- 検品条件を確認すること
- 継続して仕入れられること
- 最終的に利益が残ること
ここまで確認して、初めて仕入れ先を変える価値があるのか分かります。
今の仕入れ先が高いのか。
すでに良い価格なのか。
工場直仕入れに変えると、どこまで下がるのか。
これは、実際に見積りを取らないと分かりません。
見積りは、仕入れ先を変えるためだけのものではありません。
今の仕入れ条件が適正なのかを確認する「答え合わせ」でもあります。
あなたの商品も、一度見積りしてみませんか?
商品URL、写真、商品名だけでも大丈夫です。
「これ、もう少し安くなりますか?」
まずは、その一言からお気軽にご相談ください。
※商品内容、発注数量、為替、物流条件などにより、価格が下がらない場合もあります。その場合も理由を含めて正直にお伝えします。