商品別仕入れガイド / 衣類

「写真は同じなのに、届くと薄い」「プリントを入れたいけれど、何枚から頼めるのか分からない」。Tシャツは身近な商品だからこそ、画面だけで品質を選ぶ難しさがあります。販売用に初めて仕入れる方も、今のボディや工場を見直したい方も、まずは生地・寸法・加工を同じ条件で比べることから始めましょう。

まず押さえたいこと

既製の無地ボディを仕入れるのか、既製品にロゴを入れるのか、型から作るのかを先に決めます。初回は色とサイズを広げすぎず、サンプルの洗濯前後と量産条件を確認してから数量を決める進め方がおすすめです。

BuyerAssist編集部 / 公開・確認:2026年10月20日
販売用の中国仕入れ・OEMを検討する方へ。取引例・記入例は説明用です。

Tシャツの仕入れ先はどう探す?

1688は既製品と中国国内向けの卸条件、Alibaba.comは輸出やカスタムの相談先を探す入口になります。中国語ではT恤に「纯棉(綿)」「克重(生地重量)」「定制(カスタム)」等を組み合わせます。検索表示や出品数だけで工場・品質・輸出対応を判断しないでください。

検索語の例:T恤/短袖T恤/纯棉T恤/定制T恤

出品者の表示や販売数は候補探しの手掛かりであり、品質や納期の保証ではありません。工場か商社かに加え、希望する仕様・数量・日本向けの発送条件に回答できるかを確かめます。購入方法の違いはAlibabaの見積もり依頼ガイドも参考になります。

サンプルと見積もりで確認する項目

確認項目仕入れ先へ聞くこと見落としやすい点
生地混用率、GSM、生地見本GSMは1平方メートル当たりの重さ。厚さ・品質の保証ではない
サイズ身丈、身幅、肩幅、袖丈と採寸図S・M・Lだけで日本のサイズと同じと思わない
洗濯後縮み、ねじれ、色移り、首周り洗濯前後を同じ位置で測り、記録する
プリント方法、位置、色数、版代小さな文字や濃色生地の再現を現物で見る
ロット色別・サイズ別・加工別の最低数量総数だけでなく内訳を伝える

この表は発注条件を整理するための例です。必要な試験・許容差・検品方法は用途と仕様に合わせて合意してください。

初回仕入れから量産・再発注まで

1. 販売する形を決める

物販用、チーム用、ブランド用など用途を決め、価格帯と必要な着心地を整理します。無地仕入れとオリジナル縫製では、見積もり条件も納期も変わります。

2. 同じ仕様で候補へ問い合わせる

混用率、GSM、色、採寸表、数量、ロゴデータをそろえます。回答は商品単価とサンプル代、加工代、包装代に分けてもらいます。

3. サンプルを着て、洗って確認する

明るい場所で透け・縫い目・プリントを見て、表示に沿った扱いで洗濯前後を記録します。販売写真に使う見本と量産基準の見本を区別して保管します。

4. 量産と再注文の基準を残す

採寸の許容差、色の基準、不良の扱い、タグ、袋入れを文字と写真で合意します。再注文時の生地変更も事前連絡の対象にします。

数量が未定なら、希望する少量と増産時の数量を分けて見積もりを依頼します。最低ロットの読み方とサンプル注文の確認表も使えます。

自分で進めると難しくなりやすい部分

「同じ綿100%」でも編み方や加工で風合いが異なり、同じ写真でも供給元が違う場合があります。さらにプリント後の縮みや色落ちは、数量・色を数えるだけの検品では分かりません。どの試験・確認をどこまで行うかを、費用も含めて発注前に決める必要があります。

発注前に、ここまで決まっていますか?
  • 承認したサンプルと仕様を、写真・品番・日付で残した。
  • 検品する項目、対象数量、追加費用と確認できない範囲を決めた。
  • 不良や仕様違いがあった場合の連絡期限・再製作等の条件を確認した。
  • 再注文時の素材・部品変更を、事前に連絡してもらう約束をした。

一度に全部を決めきれなくても構いません。分からない項目を空欄にした確認表を作るだけでも、何を誰に聞くべきかが見えてきます。

単価以外の費用と、輸入・販売前の注意点

サイズと色の組合せを増やすほど在庫が分散します。版代・刺繍代・試作代を含む総額を、仕入れ枚数ではなく販売できる枚数で見直しましょう。厚手ボディは梱包後の重量も比較します。

比較の基本:商品代+中国国内送料+代行・加工・検品・包装費+国際送料+関税・輸入消費税等。税の扱い・費用の内包範囲は取引条件で確認し、同じ費用を二重計上しないようにします。税率は商品名だけで断定せず、材質・用途・仕様をもとに通関業者や税関へ確認してください。

販売前に、製品の分類に応じた繊維組成・取扱表示・表示者情報を確認します。Tシャツは仕様によって表示上の区分が変わるため、海外タグの付け替えだけで済ませず、加工後の製品で判断してください。

販売目的の仕入れを、自分で使う個人輸入と同じ前提で進めないようにしましょう。発注前にはインボイスの品名・材質・数量・価格と、必要な書類を確認します。

そのまま整理に使える見積もり依頼文

空欄や「相談したい」が残っていても、まず分かる情報をそろえます。特定の実注文ではなく、記入用の例です。

用途:ネットショップで販売
形:既製ボディ/ロゴ加工/オリジナル縫製
生地・GSM:希望または相談
色・サイズ別枚数:
採寸表・ロゴデータ:
洗濯後に確認したい点:縮み・色移り・プリント
希望納期:
サンプル代・加工代・検品費・日本向け送料を分けて教えてください。

よくある質問

小ロットでもロゴ入れできますか?

供給元・加工方法・色数で条件が変わります。既製ボディへの加工とオリジナル縫製を分け、希望枚数の内訳で確認しましょう。

分厚いTシャツの方が品質はいいですか?

一律ではありません。用途に合う生地、縫製、洗濯後の安定性が大切です。GSMの数字だけでなく、実物の着心地と扱いやすさで選びます。

仕入れ先への確認から、まとめて相談したい方へ

生地の説明を読み解き、サイズとプリント条件を複数の仕入れ先へ確認するのが負担なら、商品URLや参考写真をBuyerAssistへお送りください。工場・仕入れ先の調査やOEMの進め方、必要な検品・発送をまとめて相談できます。まずは「どんなTシャツを何枚くらい」の段階から、対応範囲と見積もりを確認できます。

相談時は商品URL・写真・商品名のどれかと、分かる範囲の数量や希望納期をお知らせください。見積もりと対応内容を見てからご判断いただけます。

確認・検品は不良や事故をゼロにする保証ではありません。専門試験や法令への適合確認が必要な部分は、通常検品と分けて確認します。