中国OEMの始め方|商品探しから工場選び・サンプル・量産まで徹底解説

中国OEMを始めたい人へ。まずは全体像から。
中国OEMの始め方|
商品探しから工場選び・サンプル・量産まで徹底解説
「そろそろ既製品の販売だけじゃなく、オリジナル商品も作ってみたい。」
中国輸入を続けていると、一度は考えるのがOEMです。
ただ、いざ調べ始めると……
工場はどうやって探す?
何個から作れる?
サンプルは必要?
ロゴはどうする?
量産したら、その後どうやって日本まで送る?
と、急に分からないことが増えます。
そこで今回は、中国OEMの商品探しから工場選び、サンプル作成、量産、日本への輸送まで、実際の流れに沿ってまとめます。
この記事で分かること
- 中国OEMとは何か
- 中国OEMを始める基本的な流れ
- OEM商品をどうやって決めるか
- 中国OEM工場の探し方
- 工場を選ぶときに見るポイント
- サンプルを作る理由
- MOQ・量産・検品の考え方
- OEM商品を日本へ輸入するまでの流れ
目次
- 1 そもそも中国OEMとは?
- 2 中国OEMを始める流れ
- 3 STEP1|まずは「何を作るか」を決める
- 4 STEP2|売れるかどうかも先に考える
- 5 STEP3|中国OEM工場を探す
- 6 中国OEM工場は何を見て選ぶ?
- 7 STEP4|MOQと見積もりを確認する
- 8 STEP5|いきなり量産せず、まずサンプルを作る
- 9 STEP6|サンプルを修正して量産仕様を決める
- 10 STEP7|量産スタート
- 11 STEP8|量産品を検品する
- 12 STEP9|完成したOEM商品を日本へ送る
- 13 中国OEMはいくらから始められる?
- 14 商品単価だけで利益計算しない
- 15 ……OEM、思ったよりやること多いですよね
- 16 バイヤーアシストなら中国OEMをまとめて相談できます
- 17 「こんな商品を作りたい」だけでも大丈夫です
- 18 まとめ|中国OEMは「作る前」がかなり大切
そもそも中国OEMとは?
OEMは、簡単に言えば「自社ブランドの商品を、外部の工場に製造してもらう方法」です。
中国OEMというと、
「完全オリジナルの商品をゼロから開発する」
というイメージを持つ方も多いのですが、必ずしもそこまで大掛かりなものだけではありません。
たとえば、こんなOEMもあります。
- 既製品に自社ロゴを入れる
- カラーを変更する
- サイズを変更する
- 素材を変更する
- 付属品を変更する
- オリジナルパッケージを作る
- 形状そのものを新しく設計する
つまり、OEMにもかなり幅があります。
最初から金型を作って完全オリジナル商品を作らなくても大丈夫です。
「既製品+ちょっとした変更」から
OEMを始める方法もあります。
中国OEMを始める流れ
まずは全体像です。
商品によって多少変わりますが、中国OEMはだいたい次のような流れで進みます。
こうして見ると、結構ありますね。
でも、一つずつ見ればそこまで難しい話ではありません。
STEP1|まずは「何を作るか」を決める
OEMというと、最初に工場を探したくなります。
でも、その前にやっておきたいのが「作りたい商品をある程度具体的にすること」です。
とはいえ、最初から完璧な設計図はいりません。
むしろ、
「この商品の、ここだけ変えたい」
「これに自分のブランドロゴを入れたい」
「Amazonで売っているこれに近い商品を作りたい」
「この商品、もう少し大きければ売れそう」
これくらいから始まるOEMも普通です。
参考商品のURLや写真があるだけでも、工場探しはかなり進めやすくなります。
STEP2|売れるかどうかも先に考える
ここは地味ですが、かなり大事です。
「作れる商品」と「売れる商品」は別です。
工場に相談すると、技術的に作れるかどうかは分かります。
でも、その商品が日本で売れるかどうかまでは別の話です。
OEM前にざっくり見ておきたいこと
- 想定販売価格
- 競合商品の価格
- レビューで不満が多い部分
- どこを変えれば差別化できそうか
- 想定仕入れ価格
- 販売手数料や広告費
- 最終的に利益が残りそうか
OEMは「作ること」がゴールではありません。
作った商品を売って、
ちゃんと利益が残ること。
ここから逆算して商品を考えた方が、後でかなり楽になります。
STEP3|中国OEM工場を探す
商品の方向性が決まったら、次は中国のOEM工場探しです。
代表的な探し方の一つが1688などの中国系仕入れサイトです。
商品名や類似商品から検索すると、同じカテゴリーの商品を扱っている仕入れ先がかなり出てきます。
ここで、
「一番安いところを選べばいいんじゃない?」
となりがちなのですが、OEMでは少し慎重に見た方がいいです。
安い=一番利益が残る、とは限りません。
商品単価だけではなく、MOQ、品質、サンプル対応、修正対応、納期、不良率、梱包なども含めて見る必要があります。
中国OEM工場は何を見て選ぶ?
OEM工場を比較するときは、価格だけで決めず、いくつかのポイントをまとめて見ます。
✓ 希望商品を製造できるか
✓ OEM・ロゴ入れに対応できるか
✓ MOQは何個か
✓ 単価はいくらか
✓ サンプルを作れるか
✓ 修正に対応してくれるか
✓ 納期はどのくらいか
✓ 品質は安定しているか
✓ コミュニケーションがスムーズか
特にOEMは、一度発注して終わりではありません。
売れれば追加生産する可能性があります。
なので、数円安いことよりも「長く安定して付き合えるか」の方が重要になることもあります。
STEP4|MOQと見積もりを確認する
工場候補が見つかったら、見積もりを取ります。
ここでよく出てくる言葉がMOQです。
MOQとは?
Minimum Order Quantityの略で、日本語では「最低発注数量」という意味です。
たとえばMOQ500個なら、基本的には500個以上から注文するという条件です。
ただしMOQは、商品そのものだけではなく、
- カラー
- ロゴ印刷
- パッケージ
- 素材変更
など、それぞれ別に条件が設定される場合もあります。
「商品は100個から作れるのに、オリジナル箱は1,000枚から」
みたいなこともあるので、ここは確認しておきたいところです。
STEP5|いきなり量産せず、まずサンプルを作る
OEMでかなり大切なのがサンプルです。
画像や文章だけで仕様を伝えて、
「たぶん大丈夫でしょう。」
で500個作るのは、なかなか勇気があります。
というか、できればやめておきたいです。
サンプルで確認したいところ
- サイズ
- 色
- 素材
- 質感
- ロゴの位置・大きさ
- 縫製・組み立て
- パッケージ
- 実際の使用感
写真では良さそうだったけど、実物を見るとちょっと違う。
これは普通にあります。
だからサンプルは、単なる確認用というより量産前の保険に近いです。
STEP6|サンプルを修正して量産仕様を決める
サンプルが届いたら、実際に触って確認します。
問題なければ量産へ。
気になるところがあれば、修正内容を工場へ伝えます。
このとき「もう少しいい感じにしてください」ではなく、
「この部分を○mm短くする」
「ロゴを○cm右へ移動する」
「この色見本に合わせる」
など、できるだけ具体的に伝えた方がズレを減らせます。
写真に矢印や寸法を書き込むだけでも、かなり伝わりやすくなります。
STEP7|量産スタート
サンプルと最終仕様が決まったら、いよいよ量産です。
ここで確認しておきたいのが、
- 最終単価
- 発注数量
- 量産仕様
- パッケージ仕様
- 生産期間
- 支払い条件
- 検品方法
特に初回生産では、サンプルと量産品の仕様が同じになっているか確認できる状態にしておくことが大切です。
STEP8|量産品を検品する
商品が完成したら、必要に応じて中国側で検品します。
OEMの場合は既製品の仕入れ以上に、
「指定したものが、その通り作られているか」
を確認する意味があります。
日本に届いてから気づくと、結構つらいです。
中国国内に商品がある段階で問題を発見できれば、工場との確認や対応もしやすくなります。
STEP9|完成したOEM商品を日本へ送る
検品・梱包が終わったら、完成した商品を日本へ輸送します。
航空便や船便などから、商品の大きさ・重量・数量・納期に合わせて輸送方法を選びます。
そして日本への輸入時には、商品によって関税や輸入消費税、必要な手続きなども確認します。
ここまで終わって、ようやく販売できる商品が手元に届きます。
中国OEMはいくらから始められる?
これはかなりよく聞かれる質問です。
ただ、商品によって本当に違います。
ロゴを入れるだけの簡易OEMと、新しい金型を作る完全オリジナル商品では、必要な費用がまったく違います。
比較的始めやすいOEM
ロゴ・タグ・カラー・簡単なパッケージ変更など
中程度のカスタマイズ
素材・サイズ・部品・構造の一部変更など
完全オリジナル
新規設計・金型製作・新しい構造の商品など
なので「中国OEMはいくら?」よりも、
「この商品を、この仕様で、○個作ったらいくら?」
と考えた方が、かなり現実的です。
商品単価だけで利益計算しない
OEMで忘れやすいのが、商品代以外の費用です。
商品代
+ サンプル費用
+ 必要なら金型・治具などの費用
+ ロゴ・印刷費
+ パッケージ費用
+ 中国国内送料
+ 検品費用
+ 国際送料
+ 関税・輸入時の税金など
+ その他必要な費用
= 日本に届くまでの実際のコスト
工場から「1個300円です」と言われても、300円だけで商品が日本に並ぶわけではありません。
OEMで見るべきなのは、最安値の工場というより、
最終的に日本で販売したとき、
いくら利益が残るのか。
ここだと思います。
……OEM、思ったよりやること多いですよね
ここまで読んで、
「商品を決めて、工場に作ってもらえば終わりだと思ってた。」
という方もいるかもしれません。
実際には、
商品を考える
↓
工場を探す
↓
複数社を比較する
↓
仕様を伝える
↓
見積もりを取る
↓
サンプルを作る
↓
修正する
↓
量産する
↓
検品する
↓
日本へ送る
と、結構あります。
もちろん、全部自分で進めることもできます。
ただ、本業がAmazonや楽天、自社ECなどでの「販売」なら、OEMの実務にどれだけ時間を使うかも一度考えてみてもいいかもしれません。
バイヤーアシストなら中国OEMをまとめて相談できます
バイヤーアシストでは、中国OEMの商品探しから工場探し、見積もり、サンプル、量産、検品、国際発送まで相談できます。
ただ「中国で商品を作る」だけではなく、
その商品を作って、
本当に利益が残りそうか。
ここまで含めて考えることを大切にしています。
安い工場を見つけることだけが目的ではありません。
MOQが大きすぎれば在庫リスクが増えますし、品質が安定しなければ不良対応のコストが増えます。
逆に、単価が少し高くても、少ないロットで始められて品質が安定している方が結果的に利益を残しやすいケースもあります。
そのあたりも含めて、商品ごとに考えます。
「こんな商品を作りたい」だけでも大丈夫です
OEM相談というと、
仕様書を作って、数量を決めて、予算を決めて……
と全部準備しないと相談できないように感じるかもしれません。
でも、最初はそこまで決まっていなくても大丈夫です。
たとえば、これだけでもOKです
- Amazonの商品URL
- 1688の商品URL
- 商品の写真
- 手書きのイメージ
- 「この部分だけ変えたい」という希望
「これみたいな商品、作れますか?」
くらいからでも大丈夫です。
まとめ|中国OEMは「作る前」がかなり大切
中国OEMの基本的な流れをもう一度まとめると、
① 商品を決める
② 仕様を整理する
③ 中国のOEM工場を探す
④ MOQ・価格・条件を比較する
⑤ サンプルを作る
⑥ 確認・修正する
⑦ 量産する
⑧ 検品する
⑨ 日本へ輸送する
という流れです。
OEMは、うまく使えば既製品だけを販売するより商品を差別化しやすくなります。
でも、せっかくオリジナル商品を作っても利益が残らなければ意味がありません。
だからこそ、
「作れるか?」だけではなく、
「売ったら利益が残るか?」まで考える。
これが、中国OEMを始めるときのかなり大事なポイントだと思います。
まだ商品が決まっていなくても大丈夫です
「これ、OEMしたらいくら?」
商品URLや写真を送っていただければ、
中国OEM・工場探し・仕入れについて相談できます。
「まだ作るか分からないけど、価格だけ知りたい」でも大丈夫です。
無理にOEMをおすすめすることもありません。