中国輸入で利益率を上げるために見直したいこと

月曜日は、利益改善の話。
中国輸入で利益率を上げたい。
そのとき、本当に見直すべきなのはどこでしょうか。
商品をもっと売ること。広告費を下げること。販売価格を上げること。
もちろん、どれも大切です。
ただ、利益率が伸びない原因は、もっと手前の仕入れの組み方にあるかもしれません。
この記事で分かること
- 中国輸入で利益率が上がらない主な理由
- 仕入れ価格以外に確認したいコスト
- 仕入れ先や工場を見直す考え方
- OEMで価格競争から離れる方法
- 利益改善につながる見積もりの見方
目次
- 1 中国輸入で利益率が上がらないのは、売れていないからとは限りません
- 2 まずは利益率の計算を、少しだけ整理してみます
- 3 見直したいこと① 仕入れ価格は本当に工場価格なのか
- 4 見直したいこと② 商品単価ではなく、着地原価を見る
- 5 見直したいこと③ 安さだけで仕入れ先を選んでいないか
- 6 見直したいこと④ 今の商品に合った工場を選べているか
- 7 見直したいこと⑤ 既製品をそのまま販売し続けていいのか
- 8 見直したいこと⑥ 発注数量は今の売れ方に合っているか
- 9 見直したいこと⑦ 利益率だけでなく、1個あたりの利益も見る
- 10 こんな状態なら、一度仕入れを見直す価値があります
- 11 バイヤーアシストは、中国から安く買うだけの会社ではありません
- 12 商品URLや写真だけでも、確認できることがあります
- 13 では、あなたの商品は本当はいくらになるのでしょうか
- 14 まとめ|中国輸入で利益率を上げるなら、仕入れ全体を見直す
中国輸入で利益率が上がらないのは、売れていないからとは限りません
中国輸入を始めた理由として、
- 国内仕入れより安く商品を仕入れたい
- 利益率を上げたい
- オリジナル商品を作りたい
- 価格競争から抜け出したい
- 仕入れ先の選択肢を増やしたい
こうした目的を持っている方は多いと思います。
ところが、実際に始めてみると、
思ったほど利益が残らない。
こんなことが起こります。
商品は売れている。仕入れ価格も、国内よりは安い。
それでも月末に計算すると、広告費、販売手数料、送料、検品費などが重なり、手元にはあまり残らない。
中国から仕入れているというだけで、自然に利益率が高くなるわけではありません。
ここは少しややこしいところです。
まずは利益率の計算を、少しだけ整理してみます
利益率を改善するには、どこで利益が減っているのかを知る必要があります。
売上 − 仕入れ原価 − 販売経費 = 利益
例えば、販売価格が3,000円の商品を考えてみます。
販売価格
3,000円
仕入れ原価
1,200円
販売経費
1,000円
残る利益は800円
ここで販売価格を変えず、仕入れ原価を1,200円から950円に下げられたとします。
すると利益は800円から1,050円になります。
1個あたり250円の差でも、
1,000個なら25万円の差になります。
数十円、数百円の原価差は小さく見えます。
でも、販売数が増えるほど、その差はそのまま利益へ積み上がります。
見直したいこと① 仕入れ価格は本当に工場価格なのか
中国輸入では、アリエク、タオバオ、1688などから商品を探す方も多いと思います。
商品数が多く、比較もしやすいですし、少量から購入できることもあります。
便利です。最初の仕入れ先としては、かなり使いやすいです。
ただ、サイトに表示されている価格が、必ずしも製造工場の価格とは限りません。
出品者が工場ではなく、卸業者や販売会社というケースもあります。
その場合、すでに中間マージンが入っています。
もちろん、間に業者がいることが悪いわけではありません。
小ロットで買える、商品を探しやすい、取引しやすい。そこにはちゃんと価値があります。
大切なのは、今の価格に含まれているコストを理解したうえで、
その仕入れルートが自分の商品に合っているかを確認することです。
見直したいこと② 商品単価ではなく、着地原価を見る
中国輸入では、商品ページに表示された単価だけを見てしまいがちです。
でも、実際に商品を販売できる状態にするまでには、ほかにも費用がかかります。
商品単価以外に確認したい費用
- 中国国内の送料
- 日本までの国際送料
- 関税や輸入消費税
- 検品費用
- 梱包やラベル貼付の費用
- 代行手数料
- 不良品や不足分の損失
商品単価が安くても、国際送料や検品費が高ければ、最終的な原価は高くなります。
反対に、商品単価だけを見ると少し高くても、不良が少なく、梱包や物流を効率化できれば、結果的に利益が残る場合もあります。
見るべき数字
商品単価ではなく、日本に届いた時点の総原価
これを一般的に「着地原価」と考えます。
利益率を上げたいなら、見積もりの一番上に書かれた数字だけで判断しないことが大切です。
見直したいこと③ 安さだけで仕入れ先を選んでいないか
利益率を上げたいとなると、どうしても一番安い工場を選びたくなります。
気持ちはよく分かります。
見積もりが並んでいたら、安い方に目が行きます。
ただ、工場選びを価格だけで決めると、あとで余計なコストが発生することがあります。
- 商品の品質が安定しない
- 不良品が増える
- 納期が遅れる
- 仕様どおりに作られない
- 連絡や修正対応に時間がかかる
- 再検品や作り直しで費用が増える
例えば、1個あたり50円安くても、不良率が上がり、返品や再発送が増えれば、全体では高くつきます。
仕入れで見るべきなのは最安値ではなく、
安定して販売できて、最終的に利益が残る価格です。
少し地味ですが、ここがかなり大事です。
見直したいこと④ 今の商品に合った工場を選べているか
工場には、それぞれ得意な商品や生産方法があります。
同じカテゴリーの商品を作っている工場でも、
- 小ロット生産が得意な工場
- 大量生産で価格を下げるのが得意な工場
- 細かい加工や複雑な仕様が得意な工場
- 既製品の生産が得意な工場
- OEMやオリジナル商品の開発が得意な工場
こうした違いがあります。
工場の得意分野と商品が合っていない場合、製造工程が増えたり、外注が入ったりして、見積もりが高くなることがあります。
つまり、工場価格が高いのではなく、そもそもその工場に向いていない商品を依頼しているケースもあります。
利益率を上げるには、値下げ交渉だけでなく、
商品と工場の組み合わせを見直すことも必要です。
見直したいこと⑤ 既製品をそのまま販売し続けていいのか
中国輸入で既製品を販売していると、同じ商品を扱う販売者が増えることがあります。
商品が同じなら、お客様にとって比較しやすいのは価格です。
すると、少しずつ値下げ競争になり、利益率が下がっていきます。
そこで検討したいのが、中国OEMや商品の仕様変更です。
こうした小さな変更でも、まったく同じ商品の価格比較から離れやすくなります。
OEMというと、ロゴを入れることだけを想像されることもあります。
でも本来は、商品を自分の販売戦略に合わせて作り直すことです。
OEMは、価格を安くするためだけではなく、
価格競争から離れるための方法でもあります。
ただし、販売数が少ない商品や、需要がまだ確認できていない商品では、既製品の方が安全な場合もあります。
何でもOEMにすれば良いわけではありません。
ここも商品の状況を見ながら判断する必要があります。
見直したいこと⑥ 発注数量は今の売れ方に合っているか
一般的に、発注数量が増えると商品単価は下がりやすくなります。
だからといって、たくさん仕入れれば良いとは限りません。
在庫を抱えすぎると、
- 資金が在庫に止まる
- 売れ残りのリスクが増える
- 保管費用がかかる
- 仕様変更がしにくくなる
- 市場の変化に対応しにくくなる
こうした問題が出ます。
単価が100円下がっても、大量の売れ残りが出れば意味がありません。
利益率だけではなく、在庫回転や資金繰りまで含めて発注数量を決める必要があります。
安い単価より、無理なく売り切れる数量の方が大切なこともあります。
見直したいこと⑦ 利益率だけでなく、1個あたりの利益も見る
利益率は重要ですが、利益率だけで商品を判断すると、少し分かりにくくなることがあります。
例えば、
商品A
利益率は40%
1個あたりの利益は400円
商品B
利益率は25%
1個あたりの利益は1,500円
どちらが良いかは、販売数、広告費、在庫回転、返品率などによって変わります。
利益率が高ければ必ず良い、というほど単純ではありません。
中国輸入で利益を改善するときは、
- 利益率
- 1個あたりの利益額
- 月間販売数
- 在庫回転
- 広告費
- 返品や不良の割合
このあたりをまとめて見る方が、実際の経営に近い判断ができます。
こんな状態なら、一度仕入れを見直す価値があります
中国輸入の利益改善チェック
☑ 中国から仕入れているのに、利益率があまり高くない
☑ 売上は増えたのに、手元に残る利益が増えない
☑ 商品単価だけを見て仕入れ先を決めている
☑ 国際送料や検品費を含めた原価を把握していない
☑ 何年も同じ仕入れ先を使っている
☑ ほかの工場から見積もりを取ったことがない
☑ ライバルとの価格競争が続いている
☑ OEMに興味はあるが、費用や方法が分からない
ひとつでも当てはまるなら、すぐに仕入れ先を変える必要はありません。
まずは、今の仕入れ価格や仕入れルートが本当に最適なのか、比較するところからで十分です。
比較した結果、今の仕入れ先が一番良ければ、そのまま続ければいいと思います。
変えることが正解ではありません。
知らないまま続けるのではなく、確認したうえで選ぶことが大切です。
バイヤーアシストは、中国から安く買うだけの会社ではありません
バイヤーアシストでは、中国輸入、中国OEM、工場直仕入れのサポートをしています。
ただ、目的は「中国から仕入れること」ではありません。
バイヤーアシストが見ているのは、
最終的にどれだけ利益が残るかです。
現在販売している商品を確認しながら、
- 現在の仕入れ価格に改善余地があるか
- 工場直仕入れへ変更できるか
- 今の商品に合った工場がほかにないか
- OEMや仕様変更で差別化できるか
- 物流や検品を含めて原価を下げられるか
- 無理のない発注数量で進められるか
こうした部分をまとめて見ています。
商品によっては、今の仕入れ先が一番良い場合もあります。
また、小ロットすぎる商品や、特殊な仕様の商品では、工場直仕入れに向かないこともあります。
その場合は、無理に変更をおすすめしません。
安くなると言い切ってから話を進めるより、最初に商品を見て判断した方が、お互いに話が早いです。
商品URLや写真だけでも、確認できることがあります
仕入れの相談というと、細かい資料を用意しないといけないように感じるかもしれません。
でも、最初から完璧な仕様書は必要ありません。
最初は、次のどれかひとつでも大丈夫です
- 現在販売している商品URL
- 商品の写真
- 商品名
- 現在の仕入れ価格
- 希望している発注数量
分かる範囲だけで構いません。
「この商品、もう少し利益を残せる仕入れ方はありますか?」
そのくらいの相談から始められます。
では、あなたの商品は本当はいくらになるのでしょうか
ここまで読むと、結局一番知りたいのはここだと思います。
自分の商品は、実際いくらまで仕入れ価格を下げられるのか。
正直に言うと、これは商品を見ないままでは答えられません。
素材、サイズ、数量、加工、梱包、検品条件、工場の得意分野によって価格が変わるからです。
同じように見える商品でも、条件がひとつ違うだけで見積もりは変わります。
記事で分かるのは、見直す場所があるということ。
実際の答えは、あなたの商品を見たときに初めて出ます。
まとめ|中国輸入で利益率を上げるなら、仕入れ全体を見直す
中国輸入で利益率を上げる方法は、商品をもっと安く買うことだけではありません。
仕入れ価格、国際送料、検品、梱包、工場選び、発注数量、OEMまで、仕入れ全体の組み方を見直す必要があります。
今回のポイント
- 中国から仕入れるだけでは、利益率は自然に上がらない
- 仕入れサイトの価格が工場価格とは限らない
- 商品単価ではなく、着地原価で比較する
- 最安値より、安定して利益が残る工場を選ぶ
- 商品に合った工場を選ぶことで原価が変わる
- OEMは価格競争から離れる方法にもなる
- 発注数量は在庫回転や資金繰りまで考える
今の仕入れ先が悪いとは限りません。
ただ、今の価格しか知らないまま、それが限界だと思ってしまうのは少しもったいないです。
利益率を上げたいと感じたら、売り方を変える前に、一度仕入れの前提から確認してみてください。
商品URL・写真・商品名だけでも大丈夫です
あなたの商品、今より利益を残せるかもしれません。
バイヤーアシストでは、現在販売している商品をもとに、
中国OEM・工場直仕入れ・仕入れコスト改善の可能性を確認します。
無理な営業や押し売りはありません。
改善が難しい場合も、正直にお伝えします。