Amazonなどで販売するなら日本側の品質基準も考える

こんにちは。バイヤーアシストです。
中国で商品を見つけて、価格も安い。
工場からサンプルも届いた。
見た感じ、普通に使える。
ここまで来ると、
「これならAmazonで販売できそう」
と思いたくなるのですが、実はもう一つ確認しておきたいことがあります。それが、日本で販売する前提の品質基準です。
中国で問題なく販売されている商品でも、そのまま日本で販売するのが最適とは限りません。
法律や規格の話だけではありません。
日本のお客様が「普通」と感じる品質。
AmazonなどのECモールで返品や低評価になりにくい品質。
ここまで考えて、初めて「日本で売れる商品」に近づきます。
中国で作れることと、日本で安心して販売できることは、少し違います。
目次
- 1 中国工場の「問題ない」と、日本のお客様の「問題ない」は違うことがあります
- 2 Amazon販売では「使える」だけでは足りないことがあります
- 3 レビューを見ると、日本側の品質基準が見えてきます
- 4 日本向けなら、検品基準を工場任せにしない
- 5 サンプル1個が良くても、量産品が同じとは限りません
- 6 ロットが変わると、品質が変わることもあります
- 7 梱包も「品質」の一部です
- 8 日本で販売するなら、法令や規格の確認も必要です
- 9 Amazonのルールと、日本の法律は別です
- 10 安い工場ほど危ない、という話でもありません
- 11 品質を上げすぎても、利益は残りません
- 12 品質基準は、商品ページから逆算できます
- 13 バイヤーアシストでは、価格だけでなく「日本で売れる品質」まで考えます
- 14 商品URLだけでも、確認の入口になります
- 15 まとめ:日本で売るなら、日本側から逆算して品質を考える
中国工場の「問題ない」と、日本のお客様の「問題ない」は違うことがあります
中国工場とやり取りしていると、よくあるのが、
「この品質で問題ありません」
という回答です。
もちろん、本当に問題がない場合もあります。
ただ、その「問題ない」が、どの基準での話なのかは確認した方がいいです。
- 中国国内で販売できる品質
- 工場として通常出荷している品質
- 日本のお客様が満足する品質
- Amazonで返品や低評価になりにくい品質
- 日本の法令や規格に適合した品質
これ、全部同じようで少し違います。
たとえば、小さな傷。
工場側では「使用に問題ないので合格」と判断するかもしれません。
でもAmazonのお客様からすると、
「新品なのに傷がある」
となる可能性があります。
機能上は問題なくても、販売上は問題になる。
こういうことがあります。
Amazon販売では「使える」だけでは足りないことがあります
実店舗なら、商品を手に取って確認してから購入できます。
でもAmazonや楽天などのEC販売では、基本的に商品ページを見て購入します。
つまり、お客様が届いた商品に期待しているのは、商品ページの写真や説明に近い状態です。
そこにズレがあると、返品や低評価につながりやすくなります。
EC販売で気になりやすいポイント
- 傷や汚れ
- 色ムラ
- 縫製のズレ
- 印刷のかすれ
- 部品の取り付け不良
- 臭い
- 箱つぶれ
- 付属品不足
- 商品ページとの仕様違い
一つ一つは小さなことです。
でも、お客様からすると新品を購入しています。
こちらが「これくらいなら大丈夫かな」と思う部分でも、購入者は気になるかもしれません。
品質基準は「使えるかどうか」だけではなく、「新品としてお客様が納得できるか」まで考える必要があります。
レビューを見ると、日本側の品質基準が見えてきます
これはかなり実務的な方法です。
Amazonで似た商品がすでに販売されているなら、そのレビューを確認します。
特に見るのは、星1〜3あたりのレビューです。
そこで何が不満として書かれているかを見ると、日本のお客様が気にするポイントが分かります。
- 「すぐ壊れた」
- 「写真より安っぽい」
- 「傷が付いていた」
- 「説明書が分かりにくい」
- 「臭いが強い」
- 「サイズが微妙に違う」
- 「梱包が雑だった」
こういうレビューは、ただ悪評として見るだけではもったいないです。
むしろ、これから仕入れる側にとってはかなり役立つ情報です。
競合商品で多い不満を先に確認して、工場や検品会社へ基準として伝える。
これだけでも、販売後のトラブルを減らせる可能性があります。
日本向けなら、検品基準を工場任せにしない
中国輸入でありがちなのが、
「検品お願いします」
だけで終わってしまうケースです。
でも、これだと何をもって合格とするのかが曖昧です。
できれば、商品ごとに確認したい項目を決めておいた方が安心です。
たとえば、こんな検品基準です
- 目立つ傷がないこと
- 汚れがないこと
- 色ムラが一定範囲以内であること
- ロゴ位置が大きくズレていないこと
- 付属品がすべて入っていること
- 動作に問題がないこと
- 箱つぶれが一定範囲以内であること
- 数量が正しいこと
商品によって必要な項目は違います。
アパレルなら縫製。
雑貨なら傷や汚れ。
電子系の商品なら動作確認。
割れ物なら梱包状態。
重要なのは、「検品する」ではなく「何を検品するか」を決めることです。
サンプル1個が良くても、量産品が同じとは限りません
サンプル確認はもちろん大切です。
でも、サンプルが良かったから量産品も全部同じ品質。
……とは限りません。
ここは少し注意したいところです。
サンプルは工場側も丁寧に作ることがあります。
一方で量産になると、作業員や材料ロット、製造タイミングなどが変わる可能性があります。
量産時に確認したいこと
- サンプルと同じ素材か
- 色が変わっていないか
- サイズが変わっていないか
- 加工方法が変わっていないか
- 部品が変更されていないか
- 梱包仕様が同じか
「サンプル承認済みだから大丈夫」と完全に任せるより、量産時にも確認する仕組みを作った方が安全です。
ロットが変わると、品質が変わることもあります
同じ工場、同じ商品でも、いつまでも完全に同じとは限りません。
材料の仕入れ先が変わる。
部品メーカーが変わる。
作業担当者が変わる。
製造設備が変わる。
こういうことは普通にあります。
その結果、前回は問題なかったのに、今回から微妙に品質が変わることがあります。
一度品質を確認したら終わりではなく、継続発注でも一定の確認を続けることが大切です。
梱包も「品質」の一部です
商品そのものに問題がなくても、輸送中に壊れたら意味がありません。
なので、中国輸入では梱包も品質管理の一部として考えます。
特に中国から日本までの国際輸送は、国内配送よりも長い距離を移動します。
荷物の積み替えもあります。
そのため、工場から出荷した時点ではきれいでも、日本へ着いたときには箱が傷んでいることがあります。
- 外箱の強度は十分か
- 商品同士がぶつからないか
- 水濡れ対策が必要か
- 緩衝材は十分か
- 商品の角が守られているか
- 箱の中に無駄な空間が多すぎないか
ただし、梱包を強くしすぎると、箱が大きくなって送料が上がります。
なので、
商品を守れる強度を残しながら、できるだけコンパクトにする。
このバランスが大切です。
日本で販売するなら、法令や規格の確認も必要です
ここは品質とは少し違いますが、とても大切なので触れておきます。
商品によっては、日本で販売するために確認が必要な法律や規格があります。
たとえば電気製品、無線機能を持つ製品、食品に触れる製品、化粧品関連など。
商品カテゴリーによって確認事項は変わります。
注意したいポイント
中国で普通に販売されている商品でも、日本でそのまま販売できるとは限りません。対象となる法令・表示・認証などは商品ごとに確認する必要があります。
たとえば、対象となる電気用品ではPSEに関する確認が必要になる場合があります。
BluetoothやWi-Fiなどの無線機能を使う製品では、技術基準適合に関する確認が必要になる場合があります。
ここを知らずに仕入れてしまうと、商品が届いてから「そのまま販売できない」と分かることもあります。
なので、電子商品や特殊な商品ほど、発注前に確認しておいた方が安全です。
Amazonのルールと、日本の法律は別です
これも少し混同されやすいところです。
Amazonで出品できることと、日本の法律上問題なく販売できることは、同じではありません。
逆に、法律上販売可能でも、Amazon独自の出品ルールや書類提出が必要になる商品もあります。
確認するものは大きく3つあります
- 日本の法律・規格
- Amazonなど販売モールのルール
- 購入者が求める品質
この3つを分けて考えると、かなり分かりやすくなります。
安い工場ほど危ない、という話でもありません
ここまで読むと、
「じゃあ安い工場は品質が悪いの?」
と思うかもしれません。
そういう意味ではありません。
価格が安くても品質の良い工場はあります。
逆に、価格が高ければ必ず高品質というわけでもありません。
大事なのは、価格だけで判断しないことです。
工場を見るときに確認したいこと
- 希望する品質基準に対応できるか
- 検品条件を指定できるか
- 不良時の対応を決められるか
- 量産時も品質を維持できるか
- 仕様変更へ対応できるか
- 納期が安定しているか
最安値を探すことより、自分が販売する市場に合った品質を作れる工場を探す方が大切です。
品質を上げすぎても、利益は残りません
逆に、品質を上げれば上げるほど良い、というわけでもありません。
ここも難しいところです。
たとえば、購入者がまったく気にしない部分を必要以上に高品質にする。
素材を過剰に良くする。
梱包を豪華にする。
検品項目を増やしすぎる。
すると当然、原価は上がります。
これ、かなり重要です。
品質を落とすという話ではありません。
お客様が求めている部分にはしっかりコストをかける。
逆に、気づかれない部分に過剰なコストをかけない。
このバランスが、利益率にもつながります。
品質基準は、商品ページから逆算できます
商品ページを作る段階で、
「高品質」
「耐久性が高い」
「傷に強い」
「しっかりした作り」
と書くなら、それに合わせた品質が必要です。
逆に言えば、どんな商品として売るのかが決まると、必要な品質基準も見えてきます。
商品ページで約束する品質と、実際の商品品質をそろえること。
これが、返品や低評価を減らす基本になります。
バイヤーアシストでは、価格だけでなく「日本で売れる品質」まで考えます
バイヤーアシストでは、中国輸入、中国OEM、工場直仕入れなどをサポートしています。
ただ、一番安い工場を探して終わりではありません。
安く仕入れられても、返品や不良が増えたら利益は残らないからです。
そのため、商品によっては、
- 現在販売している商品の品質
- Amazonなどの競合レビュー
- 必要な検品項目
- 梱包方法
- 工場の対応力
- 不良率
- 日本での販売条件
こうした部分も含めて仕入れ方法を考えます。
商品単価が少し上がっても、不良率が大きく下がるなら、その方が利益が残ることもあります。
逆に、品質が同じなら、より安い工場へ変更できる可能性もあります。
商品URLだけでも、確認の入口になります
品質相談というと、細かな仕様書が必要に感じるかもしれません。
もちろん、最終的には詳細な情報が必要になる場合もあります。
でも最初は、商品URLや写真だけでも大丈夫です。
たとえば、こんな相談で大丈夫です
「Amazonでこの商品を販売したいです」
「この中国商品、そのまま日本で売れますか?」
「今の商品より安くしたいけど、品質は落としたくありません」
「検品をどこまでした方がいいですか?」
商品URL。
商品写真。
現在販売している商品。
分かれば現在の仕入れ価格。
まずは、そのくらいから確認できます。
まとめ:日本で売るなら、日本側から逆算して品質を考える
中国輸入では、商品を中国側から見るだけでは少し足りません。
日本で販売するなら、日本側から逆算して考える必要があります。
- 日本のお客様がどこを気にするか
- Amazonなどでどんな不満が出やすいか
- どこまで検品する必要があるか
- 輸送に耐えられる梱包か
- 量産後も品質が維持されるか
- 日本の法令や規格に問題がないか
- 販売価格に対して品質が過剰になっていないか
一番安い商品を見つける。
それだけなら、そこまで難しくないこともあります。
でも、
「日本で継続して販売できて、返品や不良を抑えながら利益が残る商品」
を作ろうとすると、話は少し変わります。
中国で作る商品だからこそ、日本で売るところから逆算して品質を決めることが大切です。
今の仕入れ価格。
今の品質。
今の検品方法。
本当に、そのバランスが一番いいのか。
ここは、一度比較してみないと分かりません。
日本で売る前提の仕入れ、一度確認してみませんか?
商品URLや写真だけでも、確認の入口になります。
価格だけでなく、品質・検品・梱包まで含めて仕入れ方法を考えます。
「この商品、日本で売るならどうですか?」
まずは、その一言からお気軽にご相談ください。
※商品カテゴリーによって、確認すべき法令・規格・表示・販売条件などは異なります。必要に応じて専門機関等への確認が必要になる場合があります。